2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
電線がなかったら。尾瀬みたい。 東京の荒川河口口の、とある大雨の日のあとの、裏道。 荒川河口口の近くに、つい去年まで住んでいた。 この一帯には、さまざまな植物が、自生している。 さまざまな植物が、繁殖地を争って、盛衰を繰り返している。 息子がま…
初めて花を育てたのは、小学生の高学年の頃、コスモスであった。 思えば、どこで種を仕入れたんだろう? 玄関前の固い土に種をまく私に、日陰のそんなところでは育たないと、祖母に言われたのだが、祖母の庭は彼女の手掛けた花いっぱいで、他に植えられそう…
家の中で、廊下が好き。 廊下は居室空間ではないから、都会のコピペマンションや戸建てでは省かれがちと思う。 また廊下は、住人・家族の間に距離を置いてしまうものとして、嫌う人もいると思う。 わたしには、この居室空間にならない、廊下と階段が大事なの…
机上登山、というのが、西丸氏の本で初めて読んだものであった。 面白かった。 彼が、とても経験豊富な登山家であることもよく分かったし、地図を読み解くことができ、また、それによる目の付け所がにくせがあり、それが興味深かった。 尾瀬の一帯には、彼が…
彼の写真を初めて見たとき、これは動く映像ではないのか?と驚いた。 間違いなくそれは2次元の紙に印刷された、静止画なのだが。 どう見ても、彼の写真は動画なのだった。 この思いは、2度経験したことがある。 あと一人の写真家は、黒部川で有名な志水哲…
一人静かに過ごす時間が好きだ。 嬌声やたくさんの話し声、そんな中にいると、だんだん自分から自分が逃げていってしまう。抜け殻がぼんやりと、騒音の中に佇む、ということになってしまう。 面白い話もできなし、やり取りもできない。 だって、意味のない冗…
さだまさしに、関白宣言、という歌がある。 大好きだ。 しかし、発表した当初からではあったが今でも、一部の女性には甚だ不評らしい。 女性差別だ!ということらしい。 バカじゃないか、と私は思うし、実際バカなんだと思う。 こんなバカと付き合う男という…
庭の花が咲き始めると、蝶々がやってくるようになった。 ひらひらと綺麗なものだ。 花が飛んでいるよう。 毎日のようにやってくる紋白蝶のお気に入りは、黄色いマーガレット。 ここ数日は、ビオラにも止まっている。 今日は一日、結構な雨降りだった。 蝶々…
正確には、識ることが出来ないものは信じない。 愛は見えないではないか? 見えるよ、眼差しに見えるじゃないか。 識ることできるじゃないか。 スピリチュアル? なんのことかさっぱり解らない。日本語で言ってくれ。 簡単な例を言うと、幽霊、は信じてない…
知り合いに、70の後半を迎えてお坊様になった方がいる。 お子さんもとうに出家なさっているとのことで、その影響もあったのだろう。 わたしにクロスバイクを譲ってくれた方だった。 それだけに行動力がありタフで、人生を謳歌していた方であった。 今はお…
90歳の、バリバリのヨガインストラクターがいる。 本当にバリバリ、綺麗な体の線、きびきびとして、しなやかな体の動き。 言い訳はできない。 それとも彼女はお金持ちでお金かけているから? 生まれつき丈夫だから? お金は体を柔らかくはしてくれないよ。…
まだ10代のころだ。 雑誌を見ていたら、明るい茶色の長い髪・真っ赤な唇の、美しい少女があどけなく太陽の下で笑っている写真が目に飛び込んできた。 マリリン・モンローと書いてある。 ❓マリリン・モンローって、ショートヘアでスカートがまくれるあのマ…
世の中、新型コロナ感染症で、窮屈な生活を強いられている。 私は基礎疾患もないし、重症化する年齢からぎりぎり離れてはいる。 しかし、いつ罹患してもおかしくはないし、重症化してもおかしくはない年齢でもある。 予防している。普通に。 できることはし…
泳げなかった。 クロールで25mも泳げなかった。 そこで見た、美しいクロール、憧れれば努力するのが私の長所だ。 プールに通い、せっせと練習していると、見かねてか、教えてくれる人も出てくる。 とりもあえず、25mは泳げるようになった。 しかしそこ…
ランニングは楽しい。 始めたきっかけは、小学校3年の双子の息子が野球の朝練習に参加するようになり、 その間、母親の私が寝ているわけにはいかないなあと思ったから。 走ってみた。 1キロも走れなかった。 苦しくなって全然走れない。 もともと、ジョギン…
初めてシーカヤックに乗ったのは、知床の海だった。 この時のために、家の近所のカヌー練習場で基礎は教わっていた。 ガイドさんとの初カヤック、5月の海は冷たく転覆すれば命取りになりかねないので、ガイドさんも表情が固かった。 とはいえ、普通の観光船…
初めて宮古島へ行ったのは10月であった。 この時、私は単独で、クロスバイクで島を回りながら素潜りをして遊ぶ、という計画を立てていた。 地理に疎く、方向音痴であり、不安は大きかったが、飛行機から見えた青すぎる海に、 何もかも吹き飛んでしまった。…
北海道の知床に、鯨を見に行った。 船の上から、それは、イルカやシャチとともに見られる、とのことであったが、相手次第のことではあり、その時はイルカが見られただけだった。 そういうものだと思っていた。 つまり、ただ、船上から見る動物なのだと。 グ…
砂利だらけだった庭を開拓した。 大量の砂利を除けはしたが始末に困り業者に頼んで処理。 何してんの?とは息子。 砂利どけてんの、とは母。 虫がくるじゃないか!!!息子怒る。 母負けない、庭を造る!! 初めて鍬というものを振りかざし、硬い土を掘り起…
花、というものはだいたいにおいて儚いものであるけれど、さくらの花となるとその代表的なものだろう。 さくら花 今日こそかくも匂えども ああ頼み難し 明日の夜のこと なんていう在原業平のうたが思い出される 花に女性の心を、あるいはその逆を、うたった…
決して長い時ではなかった。 20数年、というのは、結婚生活では短いと思う。 彼の死は、私を切り裂いた。 鎧のように閉じた心を砕き、意外だったことには愛情が噴出した。 なにもかも終わったのだ。 彼はもう私を傷つけたりしないし、どこにも行かない。 …