いもむしゴロゴロ
砂利だらけだった庭を開拓した。
大量の砂利を除けはしたが始末に困り業者に頼んで処理。
何してんの?とは息子。
砂利どけてんの、とは母。
虫がくるじゃないか!!!息子怒る。
母負けない、庭を造る!!
初めて鍬というものを振りかざし、硬い土を掘り起こし、堆肥などを入れて土を作った。
近くにあるホームセンターや園芸店からいろいろ仕入れた。
レンガを毎日10個ずつ買って運び、道にしていく。
また、ネットから薔薇やグランドカバーになる植物を買い、休みの日は植え付けにいそしんだ。冬のことで、咲いたらどうなるかだいだいは想像してはいたが、構想、というものはない。O型だもん、適当だ。
とにかく好きな花を好きなように植えた、即興の歌なのだ。
電動ドリルを握りしめると息子が言う、そんな安物。
母負けない、ウッドデッキを造るんだもん!!
だが、正直、インパクトドライバーの方が、良かった(´;ω;`)ウゥゥ
ウッドデッキがなんとかなると息子も、ほおお、とちょっと機嫌が良くなった。
何かの雑誌で見た、薔薇が咲くナチュラルガーデンにしたい!(^^)!夢は膨らむ。
あれも植えこれも植え、春になったらランラン、地味に疲れる庭仕事ではあったが
初めての仕事にしては上々の出来であると、初夏の今、自分をほめている。
葉が茂り、花が咲き、実がなると、鳥や蝶がやってくる。
それも楽しい。ぼんやり眺めていると一時間くらい経ってしまう。
なぜか野良ネコさんがうんちをしていくのにはちょっと困った。
そして、当然のことながら土、土にはたくさんの虫が棲んでいる。
ちょっと掘り起こすと、芋虫ゴロゴロ出てくる。
私も虫は苦手だが、自分で手掛けた庭だし、土に虫がいるのは自然なことなので、あまり気にならない。
しかし、本当にゴロゴロいる。ゴロゴロゴロゴロくらい。もひとつゴロ。
こんなことは決して息子には言わない。
だから砂利にしとけば良かったのに!!
怒られるに決まってる。
彼は最近、何かを察したらしく、虫コナーズを窓という窓に貼りまくっている。
それはいいのだが、凝ったアンティークな門灯に虫コナーズをぶらさげる、というのは美観を損ねる、という情緒はないのだろうか。
文句は言えないので、ここで母負ける。
玄関前には薔薇とノウゼンカズラを植えたので、これから大きく育って、カーポーチの上まで誘引できたらいいなと思っている。
花が好きなのだ。
たとえいもむしゴロゴロだって。